2009年1月24日土曜日

高校生対象 大学進学セミナー 2009年2月8日(日)

大学進学なんて、まだまだ先だと思っているあなたのための
今始める」 はずさない大学進学セミナー

2009年2月8日(日) 9:30 ~ 12:00
  • Part1 9:30~11:00 (生徒対象)
  • Part2 11:15~12:00 (生徒・保護者合同)
アメリカでの大学進学には勉強以外の準備がとても大切。正しい認識、確かな情報をもって、一度しかない人生ではずさないために・・・自分の将来をしっかりと見つめる準備を早めに始めるきっかけとなることが、目的です。
  • 場所:三育学院サンタクララ校 メディアセンター
  • 参加費: 無料 (ただし事前の申し込みが必要です)
  • 今回のセミナーは、ジュニア以下の高校生(9~11年生)およびその保護者が対象です。(ミドルスクールの生徒も参加できます)
  • 三育学院の卒業生以外でも参加できます。
  • フライヤー・ダウンロード
「はずさない、大学進学」シリーズは、三育学院マックスキャリアの共同企画です。

2009年1月5日月曜日

進学FAQ (5) 学費と奨学金

進学FAQ (5) 学費と奨学金

アメリカの学費と奨学金の制度は、とても複雑です。公表されている金額と実際にかかる学費には大きな差があるので、進学先を考える場合は、単なる額面の比較だけではなく、実際にかかるコストで比較することが重要です。

私立大学の学費はとても高いと聞きましたが、州立大学と私立大学では、どれくらい学費に差がありますか。

一般的に学費というのは授業料と寮費・食費の合計を指します。州立大学は、州内の学生に対しては、州外の学生や留学生よりも少ない学費を設定しているため、公表されている学費で比較すると、州内の大学に進学する場合、州立大学の学費は私立大学よりもかなり低い学費となります。

しかしながら、額面上の比較は、あまり意味がありません。なぜなら、私立大学に進学する学生の実際の学費は、公表されている学費とは大きく異なるからです。

ファイナンシャルエイドとスカラシップ(奨学金)の違いは何ですか。

一般的に、学費の負担を軽減するための金銭的支援プログラムすべての総称として、ファイナンシャルエイドという言葉が使われています。金銭的支援には、将来返済の義務があるものと、返済が不要のものがあります。奨学金というのは、ファイナンシャルエイドのうち、返済が不要な金銭的支援のことです。(返済不要という意味で、GrantsとScholarshipsを合わせて奨学金と考えていいでしょう。)

奨学金以外のファイナンシャルエイドとしては、低金利・無金利の融資(ローン)や、キャンパス内で仕事をすることで、学費の支払いを延期できるプログラム(ワークスタディ)などがあります。

奨学金は、返済の義務はないのですか。

日本では、返済が必要なファイナンシャルエイドのことも奨学金ということが多いですが、アメリカで奨学金といえば、返済が不要な金銭的支援プログラムをさします。奨学金には、経済的ニーズに応じて得られるものや、個人の学力や特技、社会貢献等が評価されて得られるものなど、さまざまな種類がありますが、いずれの奨学金も、返済は一切不要です。

奨学金を得るためには、家庭の年収の制限がありますか。

奨学金は、経済的ニーズに基づいて支給されるものと、経済的ニーズを問わず支給されるものの、2つのタイプがあります。経済的ニーズに基づいて得られる奨学金については、受給の可否は家庭の年収(正確には、家庭が負担可能な学費の上限)に基づいて判断されます。これに対して、経済的ニーズを問わず支給される奨学金については、受給の可否に年収は全く影響しません。たとえお父さんがビルゲイツであったとしても、奨学金の対象となり得ます。

奨学金は、どこから支給されますか。

奨学金は、ファイナンシャルエイドパッケージとして大学から支給されるものと、大学以外の団体や企業等から支給されるものがあります。大学から支給されるファイナンシャルエイドパッケージには、経済的ニーズに基づいて国や州の政府から支給されるグラント等は、ファイナンシャルエイドパッケージの一部として、大学を通じて支給されます。大学以外の団体や企業等は、独自の基準に基づいて奨学金を支給しています。奨学金受給の対象となるためには、さまざまな手続きが必要となります。

2009年1月4日日曜日

進学FAQ (4) アプリケーションとエッセイ

進学FAQ (4) アプリケーションとエッセイ

大学に出願する際の質問にお答えします。

アメリカの大学の合否判定の特徴をおしえてください。

アメリカの大学では、合否判定はアドミッションが行います。アドミッションは、日本の大学でいう入学センターのような組織ですが、ここでは日本の大学のように学力試験の得点で合否を決めるのではなく、出願者自身の人物像を、学校側の求める学生像と照らし合わせて合否を決める入試方法をとります。成績だけでなく、エッセイや推薦状、面接などにより、出願者の個性や適性に対して多面的な評価が行われます。

合否判定で最も重要なものは、何ですか。

アドミッションポリシーは大学毎に多少異なるので、一概には言えませんが、最も重要なものは、エッセイと言えるでしょう。たしかに、州立大学では高校の成績(GPA)やSATの点数が、合否判定に大きく影響しますが、私立大学では、ショートアンサーも含めたエッセイの内容が、合否を左右すると考えられます。アドミッションのエッセイは、高校のExpository Writing Classで習うエッセイの書き方とは全く異なります。アドミッションのエッセイは、文章力や英語表現力を問うものではなく、出願者がどれくらい自分自身のことを理解し、自分の将来のことを考えているかを測ることが目的です。

大学にアプライする時期はいつごろですか。

秋学期の入学を目指す場合、州立大学は12年生(Senior)の11月末、私立大学は1月上旬が締め切りとなる場合が多いです。合否の発表の時期は、3月下旬から4月上旬が一般的です。また、私立大学の多くは、Early Actionといって、早く出願した学生には、早く合否の結果を発表するという制度をとっています。Early Actionの場合、締め切りが11月上旬で、合否の発表は年内に行われます。 上記の時期はあくまでも一般的なものであり、各大学毎に多少異なります。また、奨学金の対象となるためには、別の締め切りが設けられている場合があったり、一部の専攻では、別途締め切りが設けられている場合があったりするので、注意が必要です。

SAT満点でも合格できなかったという話は、本当にあるのですか。

HarvardやStanford等の超難関大学では、高校の成績が全てAの学生や、SATが満点の学生でも合格できない学生はいくらでもいます。このような超難関大学に限らず、各大学は自分たちが求める学生像と照らし合わせて合否を決めるため、いくら成績が良い学生であっても、その学生が大学が求める人物から離れている場合は合格できないというのは、極めて一般的です。成績の良い学生は、ついエッセイを軽視しがちですが、実際は、内容の浅いエッセイを提出する学生は、成績に関わらず合否判定の対象からはずされるのは、とてもよくあることです。

2009年1月3日土曜日

進学FAQ (3) テスト対策

進学FAQ (3) テスト対策

SATやACTなどのテスト対策に関する質問にお答えします。

SAT は、どのようなテストですか。

SAT は、アメリカの大学への入学適性を審査する学力診断テストで、アメリカの教育団体The College Boardにより1年に7回実施されています。SATには、英語(語彙力、文法知識と作文)と数学、小論文からなる Reasoning Test と、科目別テストであるSubject Testsがあります。多くの大学が、出願の際にSAT Reasoning TestまたはACTのスコアの提出を求めています。また、一部の大学では、SAT Subject Testのスコアも提出する必要があります。

SAT Reasoning Test は、どのようなテストですか。

SAT Reasonoing Testは、基礎的な学力を測るテストです。以前はSAT I と呼ばれていました。英語(語彙力、文法知識と作文)と数学、小論文の3科目で、各科目とも最高点が800点(最低点は200点)、合計で最高2,400 点(最低600点)です。1年に7回(10月、11月、12月、1月、3月、5月、6月)実施されています。多くの大学で、出願の際にSAT Reasoning TestまたはACTのスコアの提出を求めています。また、高校の成績によっては、SATの提出が免除される場合もあります。

SAT Subject Test は、どのようなテストですか。

SAT Subject Test は、科目別のテストです。以前はSAT I と呼ばれていました。各テストとも最高点は800点です。以下の20科目の中から、必要な科目を選んで受けます。
英語(文学)、米国史、世界史、数学レベル1、数学レベル2科学(生物、化学、物理)、外国語(仏語、独語、スペイン語、ヘブライ語、イタリア語、ラテン語)、リスニングを含む外国語(中国語、仏語、独語、スペイン語、日本語、韓国語)

試験日はSAT Reasonoing Testと同じですが、科目により受けられる日が限られていますので、ご注意ください。1回の受験で最高3科目まで受けることができますが、SAT Reasoning Testと同日に受けることはできません。

ACTは、どのようなテストですか。

ACT は、アメリカの大学への入学適性を審査する学力診断テストで、アメリカの教育団体ACT, Inc.により1年に6回(9月、10月、12月、2月、4月、6月)実施されています。多くの大学が、出願の際にACTまたはSAT Reasoning Testの提出を求めています。英語、数学、読解および科学の4科目から構成されていて(小論文はオプショナル)、最高点は36点です。以前は中西部の大 学のアドミッションで主に利用されていましたが、現在ではSATと同様に全米の大学で認められています。

なお、ACTでは小論文の科目の受験は任意ですが、小論文の受験を義務付けている大学も多いので、合わせて受験することをお奨めします。


SATとACTのどちらのテストの方が有利ですか。

ど ちらのテストの方が好成績を残せるかについては、個人差によるところが大きいので、一概には言えません。どちらも同じようなレベルになる人もいれば、どち らか片方のスコアが特に高くなる人もいます。そのため、まずは両方の試験を受けてみることをお奨めします。SATは2,400点満点、ACTは36点満点 なので、SAT-ACT点数換算表を利用して比較してください。

2009年1月2日金曜日

進学FAQ (2) 大学選び

進学FAQ (2) 大学選び

大学の選び方に関する質問にお答えします。

アメリカの大学には、どのような種類がありますか。

ハ イスクールを卒業した後進学する場合、4年制の大学に進学する方法と、2年生の短期大学(コミュニティカレッジ)に進学する方法があります。4年制の大学 は、研究系大学、実践系大学、リベラルアーツカレッジ、専門大学等に分けられます。また、4年制大学は、公立大学(主に州立)と私立大学に分けることがで きます。州立大学の多くは、研究系大学か実践系大学に含まれます。リベラルアーツカレッジと専門大学は、ほとんどが私立大学です。

何を専攻するか決まっていない場合、どのタイプの大学を選べばいいですか。

全 ての専攻を有するオールマイティな大学というのは、残念ながら存在しません。例えば、UCLAのように130以上の専攻を有する大学であっても、全ての専 攻が揃っているわけではありません。大学にアプライする前にある程度専攻を絞っておくことが大切です。ただし、もしどうしても専攻が定まらない場合は、学 問の基礎をしっかり学べるリベラルアーツカレッジに進学するという方法もあります。

大学を選ぶ上で最も重要なことは何ですか。

自分の専攻があることは言うまでもありませんが、大学を選ぶ上で非常に重要なのは、「自分に合った大学を選ぶ」ということです。日本の大学は、どの大学もそ れほど大きな違いはありませんが、アメリカの大学は、各大学ごとに教育システムが大きく異なります。そのため、「自分の学習スタイル」に合った教育システ ムを持つ大学を選ぶことがポイントです。この選択を誤ると、いくら優秀な学生であっても、満足のいく成果をあげることは困難です。知名度に惑わされること なく、自分に本当に合った学校選びを心がけましょう。

リベラルアーツカレッジとは何ですか。

リ ベラルアーツカレッジは、特に学部の教育を重視している大学です。リベラルアーツカレッジは研究系の大学とは異なり、基本的に大学院のプログラムはありま せん。その代わり、学部教育においては、研究系大学よりもはるかに質の高い教育が受けられるます。リベラルアーツカレッジの多くはアメリカ北東部に集中し ていますが、中西部や南部、西部にも、数は少ないですが質の高いリベラルアーツカレッジはあります。人気の高いリベラルアーツカレッジの中には、トップレ ベルの研究系大学を蹴って進学する学生も多く見られます。

キャンパス訪問をするときに気をつけることは何ですか。

キャ ンパス訪問をする際に、大学が主催するキャンパスツアーに参加することが一般的です。ほとんどの大学で、キャンパスツアーの申し込みをオンラインで受け付 けているので、必ず事前にオンラインで申し込みを済ませてください。それから、訪問する前に、大学のウェブサイトをよく読んで、訪問する大学についての理 解を深めましょう。分からないことがあれば、キャンパスツアーで案内してくれる学生に、どんどん質問をしましょう。

自分が専攻する学部だけでなく、図書館や大学寮、カフェテリア、スポーツ施設、周囲の環境など、学生生活に関わるものは何でもチェックしましょう。少なくとも半日は大学で過ごしてください。訪問が終わったら、次の大学に行く前に、必ずキャンパス訪問記録を書いてください。なお、キャンパスツアーは親子で参加するのが普通です。詳しくは、効果的なキャンパス訪問の仕方をご覧ください。

2009年1月1日木曜日

進学FAQ (1) 大学進学準備

進学FAQ (1) 大学進学準備

大学進学全般に関する質問にお答えします。

大学進学準備で最も大切なことは何ですか。

ま ずは、自分の将来の目標をしっかり持つことです。将来何がやりたいのかが分からないと、進学先も決まりません。逆に、将来の目標がはっきりしてくれば、目 指す進路も決まり、大学で学びたいことも、おのずと見えてくるでしょう。「将来の目標なんで、すぐに決められない」という方も多いと思います。しかしなが ら、「将来の目標は無い」というのと、「将来のことをいろいろ考えたけれど、ひとつに絞れない」というのは、大きく異なります。夢を実現するためには、ま ず夢を持つことからはじめましょう。

大学進学準備はいつから始めればいいですか。

将来の目標を探すことを準備に含めれば、進学準備はいくら早く始めても早すぎることはありませんが、もう少し具体的な準備という意味では、10年生(Sophomore)から少しずつ始めて、11年生(Junior)になったら本格的に取り組むというのが良いでしょう。

日本の大学とアメリカの大学の違いは何ですか。

ア メリカの大学が日本の大学と最も大きく異なる点は、アメリカの大学に出願する際に、原則として専攻を決める必要が無いことです。日本の大学では、学部や学 科ごとに選考を行うため、学生は事前に専攻を決めてから受験するのが基本ですが、アメリカの大学では、特殊な専攻を除き大学全体で一本化された選考が行わ れ、学生も事前に選考を決める必要がありません。また、在学中に学部を変更することも容易で、文系から理系への転向もめずらしくありません。

もちろん、進学前に将来の目標を明確にすることが理想ですが、高校卒業時点で自分の将来の目標が決まっていない学生は少なくありません。大学生になって、社 会との接点が増え、 将来の進路が少しずつ明確になっていく中で、徐々に定まってくるという学生も数多くいます。そのような学生にとって、学部や学科を決めずに出願でき、進学 後も専攻を自由に変えられるアメリカの大学は、とても魅力的です。